ぼくは、7秒に一度の頻度で、こんなことを考える。
「あ〜、1億円ほしいな〜。1億円あったら、こんなクソまずい第3のビールなんかおさらばして、発泡酒が飲めるようになるのにな〜。」
と、例のとてもビールとは思えない代物を飲みながら思うわけだ。
だが、そんなことを考えてるからって、神様が「しょうがねえな。奴に1億円くれてやっか。」といって、ぼくにポンと1億円をくれるわけはもちろんない。
お
そらく神様はそこまで人がよくないのである。
だから、もしぼくが1億円ほしければ、稼がなければならない。
だが、稼ぐといっても、ぼくの時給が700円だった場合、14万2857時間という類人猿がホモサピエンスに進化を遂げたのと同等程度の膨大な時間をマ
ク
ドナルドにささげなければならない。こんなのははっきりいって不可能に近い。
かといってほかの方法で手に入れようと思っても、宝くじを当てるとか、銀行を襲うとかいった非現実的な方法や、「10万円投資すると1年で1億円になり
ま
すよ。」と電話で進められたなんかの石に投資するとか、IT長者になって何十億という大金を使って株を買収し、高くなったら売りさばいて1億円くらいの
マージンをあげるとか、旦那に生面保険をかけた上で事故に見せかけて殺すなどといった、超非現実的な方法になってしまって、これもまた不可能に近い。
というわけで、我々が普通に生活してる場合、1億円を手に入れるなどということは、現実的には、まずありえず、まさしく夢のまた夢の話だ。
たとえて言うなら、和田勉がジャニーズに入るようなものですね。
だが、我々が抱く、ドロシーの「虹に向こうに行きたいな。」と同じように叶わぬ願いとは裏腹に、赤子の腕を折るかのごとく(なんとも残酷な事だが)いと
も
簡単に1億円を大きく超える大金を手に入れてしまった人々がいるのだ。
彼らは、いったいどうやってそんな大金を手に入れたのか?信じられない話だろうが、なんと、人からもらったのだ。それもほとんど何もせずに。
つまり、この平成不況の世の中、神様だって1億円をくれない時代に、まるで父親が「ちょっとタバコ買ってきてくれねえか?マルボーロな。」と子供にタバコ
代を渡すかのごとく、ポンと1億円をくれる人たちがいるんですね。
「そんなの嘘だ!この大嘘つきめ!閻魔様に舌抜かれやがれ!」と昭和初期生まれの人がいいそうな事をあなたは言うかもしれない。
でも、これは嘘じゃない。実際にもらった人達が本当にいるんですよ。その、幸運の女神に微笑まれた超人間国宝級天然記念物の名前は・・・
レディースアンドジェントルマン!プリーズウェルカム!国会議員の皆さんです!
彼らがもらえる大金は、献金と呼ばれ、大企業や日歯連といった団体から、大小さまざま
な額が政党に支払われる。その額の合計や、なんと自民党で27億、民主党で6300万。
こんな途方もない大金をほいほいともらっているのだ。
なんとも、うらやましい話で、ぜひぼくもあやかりたいところだが、いくら大企業といえども、見ず知らずの人間にそんな簡単にお金なんてくれるわけがな
い。
彼らが、金をあたえるのは、自分達に有利なように便宜を図ってくれる国会議員だけなのだ。
でも、逆に言えば、国会議員になって特別な計らいをするというだけで、数億円という大金がいただけるんですね。というわけで、ぼくもさっさと、出馬し
て、
献金を受けようと思ってるところだ。大企業、日歯連、酒政連の皆さん!絶対当選しますから、一億円用意して赤坂の料亭で待っててください!
2005.10.16
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