あなたは、ディック・チェイニーをご存知だろうか?
違う違う。たしかに、酒樽に見えるときもあるが、あれでもれっきとした人間だ。しかも、人間であるだけではなく、アメリカ合衆国副大統領でもある。
大統領がアホであまりにも有名なため、彼は大人の良識派で、ブッシュの世話人で、よき理解者という、ハリウッド映画に必ず一人は出てくるようなタイプの
人間だと思われるようになっている。
たとえば、ワシントンに伝わる、こんな話がある。
ある時、チェイニーの仕事中にブッシュから電話がかかってきた。
「ディック、僕を助けてくれよ。」電話口のブッシュは半泣きだった。
「どうしたんです?」
「今、ジグソーパズルをしてるんだけど、どうしてもできないんだよ。」
「なんのジグソーですか?」
「でっかい鳥かなんかのさ。」
「分かりましたジョージ。今すぐそちらへ行きますから、待っててください。」
チェイニーはそういって電話をきると、すぐさまオーバルオフィス(大統領執務室)へ向かった。
彼が、部屋に入るとブッシュが机を前に泣いていた。
「ディック!僕はどうしたらいいんだ?」
チェイニーは机の上のものを一瞥すると、こう言った。
「ジョージ。泣いてないで、コーンフレークを箱に戻しなさい。」
閑話休題
このように、良識派で大人と思われてるチェイニーだが、本当のところはどうなのかは実はあまり知られてない。なにしろ、本人はあまり表に顔を出さないた
め、一般にひきこもりと思われてるくらいなのだ。
実際の彼は、相当のやり手で、良識派どころか、陰の大統領として、現政権の行なってきた数々のアホらしい政策の立案をしてきたとも言われている。
そして彼の活動の真髄が、彼の発表したチェイニー・ドクトリンだ。
ドクトリンというのは、脳内の神経細胞ニューロンを刺激して、ある一定の政策を打ち出す化学物質の一種で、主にセクシーな女性を見ることで分泌される。た
とえば、有名なモンロー・ドクトリンというのは、いうまでもなくマリリン・モンローをみたことで分泌されたためにこう呼ばれている。
なお、ヴラディミール・アレクセイビッチ・ドクトーリンという人がロシア語圏にいそうだが、この話とはまったく関係ない。
さて、チェイニー・ドクトリンであるが、このドクトリンが分泌された過程は、考えただけでおぞましいものだと思われるので、中身の話に移ろう。
シャツを脱いだディックの体は・・・違う!そっちの中身じゃない!危ない、危ない。危うくチェイニー・ドクトリンを分泌するとこだった。
このチェイニー・ドクトリンは簡潔にまとめると、以下のようなものだ。
”アメリカは20年で石油の輸入量を30%増やさなくてはならない。”
これをみたとき、ぼくは驚きのあまり、4月1日でないことを確認するためにカレンダーを見なくてはならないほどだった。なにしろ、ただでさえ枯竭しつつ
ある石油をこれ以上使おうとするなんて、常人の考えることにしては、あまりに現実味がなさすぎる。
しかも、いくらアメリカ人が、リッター2センチしか走らないSUVを乗り回して、極めて露出度の高い服を着た女性をナンパしまくったとしても、石油の消
費量が30%以上増えるということは、考えがたい。
だが、この人間離れした指針も、彼が、石油メジャー”ハリバートン”の元トップで、石油人連合であるブッシュ政権の実質的支配者で、おまけに酒樽である
ことを考えれば容易に想像がつく。
石油を輸入すれば自分達が潤うわけだから、輸入したくなるのは当然である。
だが、この考えはあまりに危なっかしすぎる。世界的に石油の需要が増えている現在。石油が足りないことは、大学教授の頭の上に止まっているハエでも知っ
ている。
にもかかわらず、30%も輸入を増やすというのは、その分を誰かから奪い取るということを意味する。無論、その誰かが、貧しいものになるのは、一目瞭然
だ。そんなことが、許されるのだろうか?
だが、いくら倫理面の問題を訴えたところで、チェイニーと彼の仲間達の金儲けをとめることはできないだろう。イラク戦争なども、そうであったように、彼
らは自分のしたいようにするのが、信条のようだからだ。
だから、ぼくらとしては、彼らに石油を差し出す以外に道はないようなのである。しゃくに障るが、しょうがない。ホワイトハウスに石油を送ってやろう。た
だし、火のついたライターも一緒に・・・
2005.07.29
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