社会風刺ユーモアコラム〜ハブの卵〜

コラム☆拷問反対ただし・・・☆

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 人権という言葉は、なんと美しい響きをもつ言葉だろうか?人権・・・
しかも、響きだけでなく意味はもっとすばらしい。その意味する所ずばり“人間が人間であることの権利”。こういう美しい言葉から、あの名作映画”ジン・ ケーン”が生まれたことは想像に難くない。この言葉は、100点万点ものの言葉なのだ。
ちなみに響きと内容でこれほどの美しさを持つ言葉は、この他に“東証システム障害”くらいなもんでしょう。

 しかし、現在の世界において、この言葉はいまいち有効活用されていないのが現実だ。いまだ多くの国々が、人権侵害を繰り返し、人々をフォアグラになるガ チョウと同じように扱っているといわれているのだ。

 その人権侵害には、人身売買、奴隷制度、人種差別、トイレで新聞を読んで漏らしそうな人を不必要に待たせる等いろいろあるのだが、その中で、もっとも酷 いと言われているのが、拷問である。(戦争こそ最大の人権侵害だと思うが、国連を牛耳る国々の人はそうは思ってないらしい。)

 拷問において、被拷問者は人権をまったく認められない。極めてサディスティックな趣味を持つ拷問者が満足する情報を口にするまで、殴る、蹴る、電気 ショックを与える、水攻めにする、ベッド下のエロ本をわざわざ机の上に揃えて置いておく等といった想像を絶する方法で攻められる。そして、大抵の被拷問者 はショックのあまり、やってないことまで、ベラベラとしゃべってしまい、終いには死刑に処されるのだ。

 そんな酷いものを”許せない!””この世からなくしたい!”と思うのは、全世界の願いであり ―もっとも、あなたが金正日なら話は別だが― 多くの人々や国連機関がこの理念を実現すべく、多大な努力を払っている。

 そして、その中心を担うのが、アメリカ合衆国だ。太古の昔より、アメリカは拷問撲滅運動の戦闘に立ち、人権無視を繰り返す某人民共和国や某民主主義人民 共和国を非難してきた。さらに、あの某共和国に戦争をしかけたのも、某ス党が拷問を日常化していたからだとも伝えられている。つまり、アメリカは、それほ どまでに拷問や人権無視に憎悪を抱き、さまざまな方法で(主に武力によって)拷問をなくそうとしてきたのだ。

 だが、そんなアメリカが今揺れている。それも尋常な揺れではない。推定マグニチュードは6.7。震度は、耐震強度偽造マンションが崩れるほど、と言えば どの程度の揺れか分かっていただけるだろう。
 さて、その原因だが、別に2000人の関取が同時に飛び跳ねて、地中奥深くにある地球新振動発生物体ビコリスを刺激したわけではない。
これほどまでに揺れているのは、アメリカが拷問を行っていることが発覚したからだ。

 「そんなまさか!」とあなたは言うだろう。石油の次に人権が好きなアメリカが拷問を行っているなんて、確かに信じがたいことだ。だが、どうも嘘ではない らしい。
報道によると、アメリカは、テロ容疑者と見られる人物(要は怪しいアラブ人)をCIAの基地に連れ込み、拷問をしていたと言うのだ。
 しかも、国内の批判を逃れるためCIAの秘密基地ダンボールハウス3号を、タイ、エジプト、ヨルダン、モロッコ、アフガニスタンやポーランド、ルーマニ アといった、地図を見せられてもどこにあるのか分からないような国々に建て、そこで拷問を行うという、用意周到ぶり。

 これはとっても頭のいい方法だ。好きなときに拷問でき、しかも他の人にやってもらうから誰にも咎められない。例えていうなら、中学生が近所の兄ちゃんに エロ本を買ってきてもらうようなものですね。

 このときのアメリカの心境を代弁すると、おそらくこんな感じだろう。
ここはホワイトハウス。大統領が頭を抱えている。
「あー、拷問してえ。でも人権団体に怒られるしな・・・どうしたらいいんだ?」
そこで、副大統領が口を開いた。「大統領!名案があります!アフガニスタンに代わりにやってもらいましょう。あそこなら、いつもやってますし。」
「それだ!よし!これで拷問ができるぜ!」

 さて、今やアメリカが拷問をおこなっていた事が判明したわけだが、そんなアメリカに人権や自由を広める資格があるのだろうか?自分達が人権を無視してる ところをみると、この問いにはノーといわざるをえない。
 では、なぜアメリカは自分達もしてるくせに他国を人権蹂躙だと批判し続けているのか?また、どうしてそんなダブルスタンダードが許されるのか?
その答えは、いまだ深い深い闇の中だ。もっともブッシュをヨルダンで拷問にかけてみれば分かるかもしれないが・・・

2005.12.16
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