社会風刺ユーモアコラム〜ハブの卵〜

コラム ☆半島を出せ!☆

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 下がりかけた熱が再び勢力を回復しつつある。といっても、これは今や”あの人は 今!!〜激動の時代を生きたスター達!〜”でしかお目にかかれなくなった SARSの話ではない。北朝鮮による拉致事件に対する日本国民の関心の話だ。
 一昔前、この国では、すべてのメディアが拉致問題のニュースばかり報道していた時期があった。そのころには、帰国した拉致被害者の一挙一動が事細かに報 じられ、寝起き、買い物、ダイエットから、夕食や、森信一との面会までといったどうでもいい出来事ばかりが、イラクで起こった数百人死んだテロを差し置い て、報道されていたのだ。まったく異常な話ですね。

 しかしながら、いかなるブームもやがて冷めるものであり、拉致問題も例外ではなかった。ジェンキンスが車の教習所に通い始めた頃から、関連ニュースは目 に見えて減っていき、それに伴って、テレビに食いつくおばちゃんたちの関心も、拉致問題から、直立するアライグマの風太やホリエモンなどといった奇怪な動 物達に移っていったのだ。そして、拉致事件もジェンキンスの教習所物語も忘却の彼方へ追いやられ、解決の糸口も見出せぬまま月日は流れていったのだった。

 だが、拉致被害者横田めぐみの旦那が、韓国人拉致被害者キム・ヨンナムだとしたDNA鑑定。そして、それに続いて、拉致家族会がアメリカに行き、ブッ シュと面会した事で、日本に再び拉致ブームがやってきた。そのブームの勢いは盛り上がる一方で、その筋の情報によれば、関連グッズ(工作員シン・ガンスT シャツ他)が飛ぶように売れてるらしい。これこそ、ブームが再熱してる証拠といえるだろう。

 さて、ブームが始まった以上、このブームが冷め、国民の関心が拉致問題から離れて、逆立ちするツキノワグマや、白い巨塔を読みふけるホリエモンなどと いったどうでもいい動物に移る前に、解決への糸口を見つけて欲しいものである。
 そのためかどうかはしれないが、最近また北朝鮮へ経済制裁をかけ圧力をかけるべきだとの声が強まってきた。旗振り役は、もちろん、様々な団体に圧力をか ける事を趣味とする、安倍信三官房長官。今回も例によって彼が対北戦略を主導し、自民党総裁選の前にテレビに沢山出て国民に顔を売ろうという魂胆○△$% ’#***
ダメだ!パソコンがイカれやがった。あいつ、また圧力かけやがったな!チクショウめ!

閑話休題

 そんな安倍長官の主導の下、北朝鮮への金の流れを止め、「解除してほしかったら、拉致被害者を返しな!」という幼稚園児ばりの戦略が取られつつあるわけ だが、果たしてこの戦術を実行に移したところで本当に効果はあるのだろうか?

 というのも、北朝鮮という国は、ご存知のように偉大なる将軍様によってすべてを支配されている国であり、彼は国民から搾取することを生業としている。そ んな国に経済制裁をかけ、金の流れをストップさせ、物質的困窮をひきおこしたところで、金正日にしてみれば、足りなくなった分を国民から搾り取ればいいだ けで、痛くも痒くもないはずだ。
 つまり、本当に圧力をかけなければならない彼にダメージがとどくようになるのは、北朝鮮の一般国民が皆飢え死してからということになるのだ。これでは、 倫理的にも戦略的にも最善の方法であるとはいえないだろう。
 こんなことばかり言ってると、「このアカ野郎!そんなに北が好きなら、北朝鮮に行きやがれ!このハゲ!!」という激励のお便りをいただきそうだが、誤解 しないでいただきたい。
 ぼくは別に将軍様マンセーと叫びたいわけではない。そうではなく、圧力をかけるなら、金正日に直接ダメージを与える方法でなくては、意味をなさないとい いたいのだ。

では、金正日へ直接ダメージを与える圧力とはなんだろうか?ぼくは、いくつか考えてみた。

1・高級サングラスの全面輸出停止
 サングラスばかりかけてる彼の事だ。きっとブランド物のサングラスが買えなくなったら、かなり狼狽する事だろう。問題は、中国から模造品が流出し、彼が それを高級品だと思い込んで、かけ続ければ効果がないということだ。あくまで、予想に過ぎないが、彼にはそれを見分ける力はないだろう。

2・ハリウッド映画の朝鮮語字幕の廃止
 おそらく、1より効果は大きいと思う。ハリウッドの映画をこよなく愛する金正日に対し、映画の字幕をなくす事で、事実上彼に映画を見れなくする。これが 実現すれば、きっと、拉致被害者の帰国どころか、核開発も断念させる事ができると、ぼくは踏んでいる。
 しかし問題もあり、それは、韓国人もハリウッド映画を見られなくなることだ。まあ、別にそんな事は気にするほどのもんでもないけどね。(ハリウッド映画 はつまんないし)

3・喜び組に大金を与えて、文部科学省のお抱えにする
 北朝鮮にはない資本主義の力で、喜び組に大金を与えて、日本政府のお抱えダンサーにしてしまい、金正日から奪ってしまうという戦術である。拉致と違っ て、国際法的手順(つまり、世の中金だよの原則)に則っているため、倫理的にもギリギリセーフというところだろう。交渉のカードができるという利点のほか に、北朝鮮の美女をすべて奪うというのは、日本の男達にとっても、非常に嬉しい出来事であるに違いない。
 問題点は、金正日が、拉致被害者と美女軍団を交換するという要求を呑んだときに、日本の男性がそれをすんなり受けることができるかどうかということであ る。ぼくにその自信はない。

4・息子にディズニーランドの永住権を与える
 lこれは息子であり後継者と目され、東京ディズニーランドに行こうとして強制送還された過去をもつ金正男に、ディズニーランドの永住権を与えて、父親か ら引き剥がすというものだ。
 ディズニーランドの性格上、すべてのアトラクションを乗り終えるには、300年の時が必要であり、彼が生きてる間に祖国に戻る事は事実上不可能だろう。 そうなれば、世襲制独裁政権は終わりを迎える事になり、これは、金正日にしてみれば、最悪のケースのはずだ。
 そして、これを交渉材料にして、拉致被害者を帰したら、息子の永住権を剥奪すると持ちかける。そうすれば、金正日だって、きっとこれを飲むはずだ。


 ご覧いただいたように、金正日へ直接的ダメージを与える圧力の仕方は、考えれば考えるだけある。民衆ばかり痛めつけて、そのくせ効果の薄い経済制裁だけ が拉致問題解決の道ではないのだ。現に、ぼくの日和見主義的戦術ですら、どれも経済制裁より効果がありそうではないか?(なにしろ経済制裁をかけられて屈 服した国というのは見たことがない。せいぜい戦前の日本のように戦争に突っ走るのがオチだ。)

 というわけで、日本政府と日本国民、そして国民受けを狙○△$%’#***安倍長官には、これらの戦術を熟考していただき、北朝鮮への対処に当たって欲 しいものである。特に3番の喜び組戦術は真剣に考える価値があると思うのだがいかがだろうか?拉致被害者のために、その家族のために、日本のめぐまれない 男性のために、そしてなによりぼくのために。

それでは、遠くない将来、喜び組が我が家にやってきたときのために、朝鮮語でも勉強する事にしよう。
あーキップムジョマンセー(喜び組万歳!)

2006.05.15

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