個人的感情、心の問題の話で恐縮だが、金正日は、ぼくの嫌いなものランキングにおい
て、ブッシュや森嘉郎などといった並み居る強豪を抑え、見事チワワに次ぐ2位という地位を保っている。つまり、それほど嫌いなのだ。だって、あの今にも踏
み潰しそうな体つきと、皮膚を裏返したかのような短毛、そして脳みそを破壊するためだけに作られたであろうキーキー声を見たまえ!見ているだけで、頭がお
かしくなりそうだ。実際、チワワに数十メートル近づいただけで、じんましんが全身を襲うのである。
キャンキャン!
おいっ!なんだ今の声は!?なぜチワワが俺の部屋に!!悪魔よ去れ!!
さて、この金正日というサングラスが死ぬほど似合わない男は、顔ももちろん問題だが、それ以上に性格が酷い。小学校の帰りの会ではりきって男子の罪を告
発する女子生徒を除けば、おそらく世界史上最悪の性格を持ち合わせた人間といえるだろう。
常に姿勢は傲慢で、自分はいつだって正しく、特権を享受しておきながら、それがさも当然であるかのように振舞う。すぐにヤケクソになり無謀な行動に出る
くせに、適当な論理をつけて正当化するし、平気で人を傷つけておきながら、決して反省の色を見せずに、逆に批判してくるもの批判するのだ。
歴史上に頭のおかしな人間が星の数ほど産出されていたとはいえ、ここまで性格の破綻した男というのは珍しいだろう。これほど、有害な人間はめったにいる
ものではない。ぼくは、金正日が、この世でたった一人しかいないことによく感謝したものだった(実際は、一人だって欲しくないが・・・)。高校生よ。騙さ
れるな!こういうオンリーワンもあるのだ!
しかし、その考えは誤りだった。実は金正日は一人ではない。同じような属性を備えた男が世界には、まだまだいるのだ。何しろ、この金正日の性格で行う国
の運営というのは、国を自分の思い通りに動かしたい人々にとってはうってつけの方法なのだ。反論の声を封じ込め、国民に自分は偉大な人間であると信じ込ま
せれば、戦争、金儲け、マリファナ、乱交パーティー、芥川賞受賞など、自分のやりたい事がなんでもできるようになるからだ。
それゆえ、現在世界で多くの国家指導者が、金正日を模範している。例えば、スーダンのバシール、ベラルーシのルカシェンコ、トルクメニスタンのニヤゾ
フ、ジンバブエのムガベ、シリアのアサド、ミャンマーのタン・シュエ、ジャバ・ザ・ハット、ギニアのヌゲマ、リビアのカダフィ、アメリカのブッシュ、
キューバのカストロ、パキスタンのムシャラフ、ネパールのギャネンドラ、サウジアラビアのアブドラ、ロシアのプーチン、中国の胡錦涛、田中さんの奥さん、
山田さんの姑等あげていけばきりがない。おそらく全部列挙するには人類が進化に要した時間と同程度の時間がかかるだろう。それほど、多くの人々が、自分の
やりたい事をするため、自分を正当化させるために、金正日のマネをしているのだ。
これだけ、モノマネ芸人いれば間違いなく金正日そっくりさんコンテストが開けますね。
司会「さあ、今年も始まりました。第239回金正日そっくりさんコンテスト。今年も世界中からやってきた独裁者が、誰が一番金正日に近いかを競い合いま
す。それではエントリーナンバー1番。イラン代表の方からどうぞ。」
イラン代表「私は、金正日と同じように核開発をしています。」
司会「おおっ、最初から、かなりのそっくりさんですね。それではどんどん行きましょう。」
サウジアラビア代表「私は、金正日と同じく重婚しています。」
アメリカ代表「私は、国民に戦争は正しい行為だと教えています。」
ロシア代表「私は、メディアを通じて、私のやることは常に正しいと信じ込ませています。」
ミャンマー代表「私は、反対者を弾圧、投獄しています。」
スーダン代表「私は、すぐ人を殺します。」
キューバ代表「私は、国民を困窮させながら、自分だけいい生活をしています。」
中国代表「私は、事あるごとに日本を責めています。」
リビア代表「私は軍事パレードが趣味です。」
ジンバブエ代表「私は、国内の美女を無理やり連れてきて、手篭めにしています。」
司会「さあ、なかなかの強豪ぞろいで、審査員も選ぶが難しいのではないでしょうか?さあ、それでは、最後のエントリー。日本代表小泉純一郎さんです。」
そう、小泉とて例外ではない。ぼくも、ずっと、小泉という実験用モルモットの親戚は、いくら人道的に劣った酷い人間だとしても、金正日よりはまだマシだ
と思っていた。だが、彼も同じ穴のムジナであり、自らの利益のために、金正日のマネをしている。その傾向が、顕著だったのがこないだの8・15靖国参拝
だ。その際見られた多くの言動は、金正日にそっくりだったのだ。
姿勢はあくまで傲慢、破綻した論理を持ち出しながら、自分は正しいのだと言い切り、メディアを通じて、自分の正当性を訴える。自分に都合の悪い事に関し
ては口を噤み、皆が納得できる対案を考える事もせずに、結局ヤケクソになって「いつ行っても同じでしょう!」。人を傷つけると分かっているのに、その声を
聞くどころか、「批判したいだけだろう!」と逆に非難する始末。国内の批判も「中韓の回し者!」とまるで非国民であるかのような扱いだ。
それはまるで、核開発をしながら「アメリカが悪い!」、拉致をしながら「日本は我々を傷つけた。」と居直る金正日をみているかのようだった。
ここまで、金に似ている小泉が、はたして金正日そっくりさんコンテストで、どの程度の成績がだせるのか?代表の試合になるとやたらと盛り上げる国の国民
として、素直に期待したい。がんばれ日本!!
司会「小泉さんは、昨日のエルビス・プレスリーそっくりさんコンテストで、最下位に終わってしまいましたが、今日はどうでしょうか?では、はりきってどう
ぞ。」
小泉「私は、皆の嫌がることを平気でやりますが、悪いのは批判するほうです。私は正しいのです。国民がそういっています。」
司会「お〜と、これはそっくりだ!さあ得点は・・・10点、10点、9点、8点、10点、合計47点で見事優勝だ〜〜!!やりました。小泉さん!!栄えあ
る、金正日そっくりさんコンテスト第239代チャンピオンです!」
日本の総理が世界最悪の独裁者に似ている。試合には勝ったが、勝負には負けた。そんな気分である。ああ、憂鬱・・・
2006.08.25
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