社会風刺ユーモアコラム〜ハブの卵〜

コラム☆ワシントンの禁じられた情事☆

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 今日は、日本、それも小泉を中心とする政権筋の人間にとって、かなり辛い話をしなけ ればならない。これは日本人にとって耳を塞ぎたくなるような話のはずで、これを聞いたときにどのような現象がこの国を飲み込むかは予測不可能である。おそ らく、多くの政治家や役人が、キレたり、発狂したり、塞ぎこんだり、部屋にこもってテレビゲームに精を出したりするかもしれない。ひょっとしたら、それら は、まだまだ序の口で、場合によっては悲観の末の自殺が頻発するかもしれない。しかし、小泉だったらそうした方が世界のため・・・うそうそ。つい本音がで てしまった。
 そうではなく、我々は、そして国を動かす人々は、どんな辛い現実を前にしても、それを直視し、事実を受け入れなければならない。そうしなければ、国は大 混乱に陥り、混沌のうちに社会システムが崩壊し、最終的にムツゴロウ王国に取って代わられるという最悪の事態にもなりかねない。そうならないために、特に 政府関係者は(これを読んでると仮定してだが)、心の準備をしっかりして、ぼくの話を聞いてほしい。

 では、順を追って説明しよう。今この国を動かしている小泉政権は、その発生直後から(ちなみに発生原因は宇宙から注がれる有害物質)ブッシュのアメリカ に相当気があり、彼らの気を引こうと様々なアプローチをしかけてきた。戦争の支持に始まり、牛肉の輸入再開、アメリカの財政赤字を助ける国債の買い付け、 米国企業に門戸を開く改革の数々、ものまね、すき焼き、旅行。それは、まさに恋する男が、好きな女の子の気を引くために対してやる方法だった。

 これらの作戦の甲斐もあり、アメリカは徐々に日本に近づいてきた。そして、ついに日本政府の悲願であった相思相愛の日米同盟が完成したのである。
 それからというもの、日米の関係は紙上ではとても語れないほど深くなった。会議では常に一緒に座り(場合によってはひざの上に)、別荘にも招待してもら い、そして会うたびに熱心に情事に励んでいたものだった。小泉は、これに大喜びし、一般的な恋する女の子のように、めっきりきれいになっていった。
しかし、この日米の愛には、信じられない落とし穴があった。

はい、では、ここから衝撃の事実の発表にまいります。心の準備はよろしいですか?

なんと・・・アメリカが浮気しているのだ!

「そんなバカな!!」
「日米同盟は!日米同盟はどうなったんだ!?」
「ちくしょう。気に入られたくてプレスリーの物まねまでやってきたのに!!」

あー、さすがにいろんな反応がありますね。ハハハ。楽しいですね。

では、どういうことか説明しよう。以下は女性誌”女性タロウ”からの引用である。

> サミットで小泉首相とのアツアツぶりを全世界に見せつけ、「ジュンはウォッカを飲むと英語がペラペラになるんだよ。」という、どこが笑いどころ か分からないジョークを飛ばしたブッシュ大統領が、他の国と熱烈な情事を繰り返しているところが、つい先日目撃された。相手は、現在、世界的注目を一身に 集めているイスラエル。
> 事の発端は、先日ニューヨークの国連ビルで行なわれた、安全保障理事会。アメリカは、その席で、イスラエル非難決議案が議題にあがったときに、 拒否権を使ってイスラエルを庇うところを世界中に目撃され、イギリス、日本などの既存の恋人国に、イスラエルと深い関係にあることを暴露してしまった。本 誌の取材によれば、この関係はイスラエルの建国前から続いているという。
>ブッシュ大統領はこの関係について記者に尋ねられると、「ライス国務長官とは何の関係もない。ましてや、○○○なんてさせてない!」と、意味不明 なことを口走ったという。

そう、アメリカとイスラエルはできているのだ!!
拒否権を使わなくたって、今回のイスラエルのレバノン人殺害作戦への、アメリカの対応を見てみればそんなことは一目瞭然だ。これは、明らかに国家間の関係 を超越している。

 例えば、レバノンを訪問したコンディ・ライス国務長官。彼・・・間違えた彼女は、レバノンでレバノンの議長に会うと、真っ先にイスラエル有利の停戦案を 議長に見せ、(当然ながら)拒否されると、今度はイスラエルにチアダンスでエールを送るという姿を世界中にさらしてくれた。彼女がレバノンに行くことで和 平を推進してくれるはずと考えていたヨーロッパの首脳や、国際世論の期待は、彼女のチアリーディング姿でもろくも打ちひしがれたわけですね。
(ちなみに彼女のチアダンスを見たいというむきもおられるだろうが、食事が喉を通らなくなるので、これ以上はお伝えできない。ご了承ください。)

 次に、世界最高の報道を自称し、報道の自由を守るのが使命とかすぐ口にする、アメリカのマスコミの姿勢であるが、それを知るために、アメリカ を世界に伝えるニュース専門チャンネルCNNの日本語サイトから、7月19日付けの記事の要約を紹介しよう。

・イスラエルはレバノンを攻撃。しかし、攻撃はテロ組織ヒズボラの拠点か、支持者の多い町であり、レバノン人兵士が死んだ。ヒズボラはイスラエル北部で民 家や市民を攻撃。
・今までの死者数はイスラエルは民間人を13人を含め25人。一方レバノンは死者183人としてるが、民間人がどのくらいかは不明。
・記者がレバノンに入り現地を取材したが、ヒズボラの主張したとおり、(イスラエルが)民間人を標的にした攻撃をしてるかどうかは確認できなかった。
(注:いつもの嘘だと訝しがってる方のために、今日はちゃんとリンクをはる。ご自分の目で確かめて欲しい。)http: //www.cnn.co.jp/world/CNN200607190005.html

これを読んでると、イスラエルへの深い愛がひしひしと伝わってきますね。

 その他にも、アメリカでは世論調査で6割近くが、イスラエルを支持したり、下院が401対8でイスラエル支持の決議案に賛成したり、議員がイスラエルを 批判したイラクの首相の演説を止めようとしたりと、国をあげてのイスラエル愛が見られる。なんといやらしい!

そして、極め付きが、ブッシュである。
 まあ、彼の場合、元々、イスラエルに反対するものをすべてテロリストと決め付けるなど、イスラエル好きの兆候は随所で確認できたが、今回の問題で、その 姿勢は世界中で再確認された。
彼は、テレビ、ラジオ、アマチュア無線、トランシーバーなどを通じて、しきりにイスラエル支持を公言し、さらに一歩踏み込んで、イランも攻撃しちまえと発 言。最終的には、彼も、チアガール姿で、イスラエルを応援するパフォーマンスを行なったという。(コンディと同様、気持ち悪いのでこれ以上は記載しな い。)

 さて、なぜ、アメリカはここまでイスラエルに肩入れするのか?恋に理由はないとはいえ、これはあまりにひどすぎる。アメリカは、過剰なまでにイスラエル を支持し、イスラエルは、そのアメリカの庇護をいい事に、中東で好き勝手に殺し放題である。思うに、これほど有害なカップルというのは、野村克也、幸代夫 妻以来だろう。これでは、日本政府関係者でなくても、この浮気を嘆きたくなるのは当然である。
「そうだ!俺たちは、こんなにも君を愛しているのに!どうしてよりによってイスラエルなんかと・・・」
まあ、日米同盟の場合、それはそれで有害なところがあるので、別にアメリカに裏切られたから悪いという事はないが、それでも、このアメリカ−イスラエル関 係は、人類のために少し改善しなければならない。なにしろこのイスラエルの蛮行は、あまりに度を越えている。

 しかし、この磐石の関係を切り崩すという事は、できるのだろうか?イスラエルは、アメリカ国内の、政府、市場、マスコミ、スティーブン・スピルバーグ等 いたるところに進入し、そこから様々なアプローチをかけて、アメリカの心をがっちり握っている。いってみれば、ヒモみたいなもんですね。

そんな関係を、崩す事が、果たして我々に可能なのだろうか?
 非常に難しいが、方法がないわけではない。我々が、世界市民として活動し、アメリカに理性を取り戻させ(アメリカに理性を期待するのも酷だが・・・)、 我々の側に引き入れればいいのだ。そのための道はただ一つ・・・そう色仕掛けだ!

ブッシュちゃん。イスラエルなんかに構ってないで、こっちへいらっしゃ〜い。

2006.07.28
おまけ
どうしても見たい人のための、ブッシュ& コンディの チアリーディング(食事中の方はご遠慮ください)


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