社会風刺ユーモアコラム〜ハブの卵〜

コラム☆ブルドック印の共謀罪☆

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 政府が共謀罪という法律を作ろうとしているのをご存知だろうか?

 知らない?じゃあ、教えてあげよう。それは忘れもしない昭和13年の秋の事。わしが、鼻のたれた青二才だった頃じゃ。わしには、当時好きな子がおって な。だが、彼女には、婚約者がいたんじゃ。そこで、わしはその婚約者と真剣で決闘した。飛び散る火花。飛び交う野次。飛び跳ねるウサギ。わしは無我夢中で 刀を振り回した。気がつくと、わしの目の前に相手の男が血を流して倒れていた。愛の勝利だ。そしてわしは彼女を手に入れた。それが、ばあさんじゃ。のう、 ばあさん?

懐かしいですね。おじいさん。

 おっと、知らない間にどっかのじいさんの霊が乗り移ってた。年寄りのたわ言等ほっといて先へ進もう。共謀罪、共謀罪。

 共謀罪と言うのは、残念ながら狂暴なアメリカを取り締まる法律ではなく、かといって、巨峰と偽って出荷したマスカットを取り締まる法律でもない。
 この法律は、テロや鳥インフレンザといった大犯罪が繁栄を謳歌する現代社会において、犯罪を水際で防ぐのが目的の法律だ。

 これまでの、政府ならば、水際で防ぐならとりあえずダムだろうと、九州の片田舎にダムでも造りそうなものだったが、改革政府を自称する小泉政権ではそん なことはしない。彼はこの問題を、法務省を配下に治める鋼鉄の女、南野法相に、よく言えば委任、悪く言えば丸投げした。南野法相というのは、郊外の住宅街 で見かけたら、オイスターソースの絵柄のブルドックと間違えて、思わず全速力で逃げ出したくなる女性として有名なあの人ですね。

 彼女と、与党のなんちゃら委員会は、この問題を解決する手段として、共謀罪の創設を訴えたというわけだ。この法律の具体的な内容だが、実際に犯罪が起き る前に、誰か(テロリストを想定しているらしい)が犯罪をしようと話し合った時点で逮捕するというものだ。これによって、犯罪を未然に防ぎ、人類皆ハッ ピーと彼らは考えているようなのだ。

 だが、物事は、そんなに単純ではない。ちょうど、立てば入場者が増えるからといって、動物を無理やり立たせればいいってもんじゃないのと同じように、様 々な問題点があるのだ。

 まず、犯罪をしようと話しあった時点で犯罪ならば、犯罪をしようと話し合おうと話しあおうと話し合おうと話し合おうと話し合った場合は犯罪になるのか否 か。
是非、次回の朝まで生テレビで論じ合っていただきたい問題ですね。もちろんぼくは寝るけど。いったい、どこの誰が夜どおし田原総一郎など見ていられるとい うのだ。

 それから、どこの犯罪までこれを適応するかと言う問題がある。犯罪には、国家による人殺しを除いた殺人から万引きまで大小さまざまある。そのすべての犯 罪に共謀の罪を適応するのだろうか・・・

酒場にて
男A「あー、飲みすぎたぜ。ションベンが近い。おいっ!立ちションしに行くけど、一緒に行く奴はいるか?」
男B「ああ。俺行くよ。」
警察「警察だ!共謀罪で逮捕する!」

閑話休題

 そして、最大の問題点は、この法律が、政府に楯突く人間の排除につながる恐れがあることだ。ご存知だと思うが、ヒト科なら誰でも犯罪を示唆する言葉を吐 く事がある。
 例えば、「誰か小泉とブッシュを殺してくれないかな。」と言うセリフは街を歩いていれば1日平均2.5回は聞くし、「レイプをする人は元気があってよろ しい。」と「両親は市中引きずりまわして打ち首だ。」は、いずれも流行語大賞に選ばれるほど、ポピュラーだ。
 もし、共謀罪ができれば、警察にマークされた人間がこれだけの発言で逮捕されるということも十分ありえるし、もっと恐ろしい事に反政府的な発言をした奴 を、「暴動を扇動しようとした共謀罪。」等と逮捕するという中国的なことだって、おこるかもしれない。
考えただけでも、自分の肌で北京ダックが作れそうだ。


ピンポーン

待った、誰か来たみたいだ。すぐにもどるから待っててくれ・・・
(奥から)「警察でーす。」


2005.10.28
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