社会風刺ユーモアコラム〜ハブの卵〜

コラム☆前原誠司の初めてのおつかい☆

ホーム
コラム
辞書
プロフィール
政治運動
おまけ
リンク
メール
”永田町の郷ひろみ”こと、前原誠司が民主党の代表を辞任した。
 あのメール問題という、当事者の永田議員が国会議員を辞めた瞬間、自民党が情報源と目される西澤氏の参考人召致も行わなくなるほど、誰もがどうでもいい と考えていた事件への対応が酷すぎ、その責任をとったというのが、辞任の理由のようだ。
 だが、この問題の余波は、すでに前原の辞任では抑え切れないほど大きくなっている。600人の回答で、1億人の民意を測るという、あまりにも無謀な調査 方法で知られる”世論調査”によれば、メール問題のすったもんだのせいで、民主党の支持率はがた落ち。実に63パーセントの人が、民主党は政権政党には向 いていないとの回答を示したとの事だ。おそらく、自民党が野党だった場合、同等程度の人が”自民党は政権政党には向いていない”と答えそうだが、それは脇 に挟んでおいておく。(明日にはワキガ臭がうつっていることだろう。)

 さて、この民主党と言う団体は、前々から、時おり、どこに向かっているのか分からなくなって、「やっぱり、あの人って、もう○○よね〜。」(○○には口 にだすと、白い目で見られる言葉が入ります)と噂されていたが、今回のメール問題→前原辞任で民主党が迷走してることは決定的になった。このドリフを彷彿 させるドタバタぶりは、迷走以外の何者でもない。しかも、自民党が国会において、議席を余らすほど持ち、ヤフオクにでも出品するかと考えている、このよう な時期にである。

 そう、民主党には、迷走してる暇などないのだ。野党第一党としての責務を果たし、牛歩戦術や審議拒否、はたまた投票妨害などを行わなくてはならないの だ。そんな意味で、民主党には早く体勢を立て直してもらいたいものである。我々は皆、殴り合いを、待ち望んでいるのだから。
 なお、重鎮小沢一郎の党首就任で、一応、この迷走収束に向かうと言われているが、個人的見解を言わせてもらえば、おそらく、他の重要問題の時がそうで あったように、半年もすれば迷走なんて誰もが忘れているでしょう。

 さて、前原の辞任に話を戻そう。すなわち、彼が辞任する必要はあったか否かという問題だ。確かに、彼には、民主党をヘロヘロにしてしまった責任があり、 その意味では、辞任は仕方ないかもしれない。
 だが、彼の若い年齢を考えれば、一つや二つのミスは、容認してあげてもいいのではないだろうか?我々は、皆、間違いを犯しながら、大きくなっていく。一 度目のミスから、責められていたら、そこからの成長は望めないのではないだろうか?
 そう、彼に対しては、子どもの初めてのおつかいを見守ってあげるくらいの気持ちが、必要だったのではないだろうか・・・


 さあ、次の挑戦者は、ママから突然の買い物を頼まれた、前原誠司ちゃん。はたして、ジャクソンファミリーなど数々の危険から逃れ、無事におつかいを済ま せて帰ってこれるのでしょうか?

「大変!おつかいに行った、克也が、買い物メモに冗談で書いた”フェラーリ”を、真に受けて、車代を稼ぎに福島まで行っちゃったんだって!」ママが言っ た。
「まったくクソ真面目なんだから・・・で買い物はどうなったんだ。」パパが言った。
「分からないわ。でも、今日の夕飯にはどうしてもカップラーメンが必要なのよ・・・どうしたらいいのかしら?」
「おい、誠司に行かせればいいんじゃないか?」
「でも、あの子は、まだ43歳よ。心配だわ。」
「大丈夫だよ。誰でも、遅かれ早かれはじめてのおつかいをしなきゃいけないんだし、あの子はしっかりしてるから大丈夫だよ。」
「そうかしら・・・」

 こうして、誠司ちゃんはおつかいにでかけた。行き先は1キロ先のスーパー”生健康体(せいけんこうたい)”。買ってくるものは、カップラーメン4つだ。 彼は、意気揚々と家を後にした。

 まずは、家を出て、はじめの交差点。本来なら、この交差点を左に曲がらなければいけない。しかし、誠司ちゃんは、道が分からなくなってしまった。「右 だっけ、左だっけ?」誠司ちゃんは、苦悩のあまり泣き出してしまった。
 そんな時、誠司ちゃんは、出かける前に聞いた、ママの言葉を思い出した。「分からなくなったら、労働組合の人に聞いてみればいいのよ。」 しかも、なん と運のいいことに、そこを、「賃金あげろ!!」と連呼する労組の人が通りかかった。
 だが、誠司ちゃんは、道を尋ねるどころか、毅然とした態度で、労組に向かって、こう言い放った。「労組との関係は見直さなくては!!」結局、右へ曲がっ た。

 本来なら、一本曲がれば、後は一本道で”生健康体”につくはずなのだが、行けども行けどもたどりつかない。誠司ちゃんは、またしても泣き出してしまっ た。
 そんな時、死んだおばあちゃんがいつも言っていた言葉を思い出した。「困ったことがあったら、中国大使館に駆け込みなさい。」しかも、なんとも運のいい ことに、彼の前には、「靖国参拝をやめろ小日本!」と大使館員が連呼する中国大使館があった。
 だが、またしても彼は、助けを求めるどころか、そこに向かってこう叫んだ。「中国は現実的な脅威だ!」

 その後、彼は、あてずっぽうに歩き回った。右へ左へ、左へ右へ。だが、スーパーはいつまでたっても現れなかった。彼は、みたび泣き出してしまった。
しかし、そこを一台のトラックが通りかかり、運転手が彼にこう尋ねた「どうしたんだい?」
「”生健康体”に行きたいのに、道が分からないの・・・」彼は、あふれんばかりの鼻水を飲み込みながら答えた。
「”生健康体”?なんだ!俺も今からそこに行くとこさ。乗りな!連れてってやるよ。俺は、自民党運送の小泉ってもんだ。今から”生健康体”に、アメリカ産 牛肉(背骨入り)を届けるのさ。」これは、誠司ちゃんにとって大チャンスだった。彼は、トラックに乗り込んだ。
「じゃあ、出発するぜ?」
「ちょっと待って!」誠司ちゃんは突然大声を出した。「寿康君だ!・・・寿康く〜ん!!」
「あっ、誠司君!」寿康という男の子(36)は、誠司ちゃんに気づいて、トラックに駆け寄ってきた。「何やってんの?」
「”生健康体”におつかいにいくの。道が分からなくなったから、この人に送ってもらうんだ。」
「だったら、ぼく道知ってるよ。ほら、西澤がメールで道順を送ってきたんだ。」
「えー、すごい!一緒に行こう。」ああ、なんということか。誠司ちゃんは車を降りてしまった。

 それから、彼は寿康のメールを頼りに歩いた。が、何時間歩いても”生健康体”は陰も形も現れなかった。
「もう限界だ・・・」誠司ちゃんは、その場に泣き崩れてしまった。そして、携帯電話で家に電話をかけた。
「はい、管直人でございます。」ママが電話に出た。
「ママ〜・・・ぼく・・・グスッ・・・もう無理・・・」
「え〜、困ったわね。でも、はじめてだからしょうがないわ。もういいから、今日は帰ってらっしゃい。後は、一郎おじいちゃんにやってもらうから。」
「うん・・・ごめんね。ママ。」
「いいのよ。おつかいなんていつでもできるわ。」
 こうして、前原誠司ちゃんのはじめてのおつかいは、失敗に終わった。彼は、その任務こそ果たせなかったが、この経験がなにかの役に立つときが、いつかか ならずやって来るだろう。



 さて、次の挑戦者は、バトンをうけついだ小沢一郎さん。”小沢一郎の最後のおつかい”はCMの後です。

2006.04.09

inserted by FC2 system