この間、自分の物の整理しようと、納屋にあるダンボールを引っ張り出してきたら、中
から知らないおじいちゃん出てきた。相当、干からびていたが、ライフス
ペースの人に言わせると死んでないそうなので、また元に戻しておいた。
気を取り直して、"思い出の箱"と書いてある和歌山みかんの箱を引っ張りだした。中を覗いてみると、懐かしの品々が詰まっていた。
おたふく風邪のときに友達からもらった手紙、運動会のメダル、94年4月17日付けのレシート、食べかけの饅頭、先輩にもらった第二ボタンなどだ。ほと
ん
どはゴミ当然のもので、実際即座に処分したのだが、その中に一つだけ、捨てれなかったものがある。
それは、ぼくが小学校のときに書いた作文だ。おそらく、宿題か何かで書いたものだと思うのだが、あまりによくかけているので、ここで紹介することにしよ
う。
ぼくがほしい物
2年(注・各学年ひとクラスしかなかったので何組の表記はなし) 木原 あおい
今、ぼくには、ほしいものがあります。それは、日本です。
なぜかというと、日本は、なんでもいうことを聞いてくれるからです。この前、ともだちのジョージ君がぼくにみせたくれたけど、ほんとうに何でもいうこと
を
聞いてくれていたのでびっくりしました。
ジョージ君がせんそうを始めたときには、すぐにさんせいしてくれていたし、ジョージ君が新しいぶきがほしいといったら、いっしょに作ってくれていまし
た。
ぼくは、ジョージ君がうらやましかったので、「いいなー」と言いました。
そしたら、ジョージ君は、「マジ最高だぜ。」と言いました。
もしぼくが、日本を持っていたら、まずケーキをつくってもらいます。ジョージ君はすきやきを食べさせてもらったみたいだから、ケーキくらいはかんたんだ
と
思います。
それから、しゅくだいとあとかたづけもやってもらいたいです。それから、いっしょにやきゅうをします。最近はみんなサッカーをやっていて野球ともだちが
い
ないからです。
それから、ぼくがなんでも買えるようにお金を持ってきてもらいます。
あと、ぼくがきらいなピーマンを食べてもらいたいけど、ジョージ君が、日本は牛肉が食べれないと言っていたので、ピーマンもダメかもしれません。でも、
ぼ
くのいうことならきいてくれると思います。
ぼくは、ジョージ君に日本を見せてもらってから、どうしても日本がほしくなりました。だから、家にかえって、おやつのきゅうりを食べながら、お母さんに
ジョージ君に日本を見せてもらった話をしました。お母さんはそれを聞くと「ふーん。」といいました。
ぼくは「ねえ、美人でやさしいお母さん。日本買って。」といいました。ぼくは、うそをつきました。本当のお母さんは、美人でもやさしくもなく
■■■■■■■■
とても美人でやさしくて、まるで、てんしのような人です。(注・ここは書き換えた後がある。おそらく、お母さんに見せたときに、書き換えさせられたんで
しょう。)
でも、お母さんは、「ダメ!この間、まんじゅう(注・あの饅頭)買ってあげたばかりでしょう」と言いました。
ぼくは、どうしても日本がほしかったので、もっとおねがいしました。でも、お母さんは、ぜんぜん聞いてくれませんでした。
ぼくはかなしくて泣いてしまいました。それで、ぼくは、「ねえ、日本買ってよ!日本買ってよ!」と言いました。
お母さんは、「ダメって言ってるでしょう。いいかげんにしないと、とり小屋にとじこめるわよ!」と言いました。ぼくは、となりの家の佐藤さんの次に、に
わ
とりがきらいなので、おねがいをやめました。
お母さんは買ってくれなかったけど、ぼくはそれから日本がもっとほしくなりました。だから、大人になったら、日本を買いたいです。
おわり
先生より(注・先生のコメント)
日本がほしい気持ちがヒシヒシと伝わってきました。とてもよく書けてると思います。先生も日本がほしくなりました(笑)。大人になったら買えるといいです
ね。先生も応援してます。(笑)
鶏が嫌いって、木原君は鶏係じゃなかったかしら。(笑)
2005.09.02
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