社会風刺ユーモアコラム〜ハブの卵〜

コラム☆新種発見!☆

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 ここのところ、どこもかしこも日本に大量発生した新種の生き物の話でもちきりだ。試 しに年金センターだの厚生年金会館だのを覗いてみるといい。きっと誰かと誰かがこの問題について、いいだのの悪いだの飯田が悪いだの言いあってるはずだ。 そうまさに猫も杓子もこの話題の時代なのだ。

猫「おい!杓子!あの生き物知ってるか?」
杓子「・・・」
猫「なんか言えよ!それとも、口がないからしゃべれないとでもいうのか?」
杓子「・・・」
猫「フギャー!」(噛み砕く)

 これほど、多くの人たちに話題を提供したのは、おそらく、サッチーミッチー騒動以来のことだろう。

閑話休題

 ぼくはブームとか流行とかいうものが嫌いなので、こういう皆が語ってるような話題についてふれるのはあまり好きでないのだが、事態の深刻さを考えれば発 言せざるをえないだろう。
 なにしろ、この生き物はすさまじい速さで繁殖を続けており、もし、このままのペースで増え続ければ、数年と立たぬうちに日本はこいつらで埋め尽くすとい われているのだ。もし、そうなれば我々人間は少数派になりさがり、マイノリティ・リポートを作成しなければならなくなってしまう。そう、まさにこの問題 は、サッチーミッチー騒動以来の国家的危機といっても過言ではないだろう。

 何?そんなこと全然聞いた事がないし、そんな生き物のことなんて知らないだって?いままで何やってたんですか?新聞くらい読んでくださいよ。まった く・・・
「山田!お前は知ってるだろう?」
「いや、知らないッス。」
「なんだよ。誰も知らねえのかよ。しょうがねえから、教えてやっか。」

 それでは、生物学会の権威であられるマイケル・ハナデルスキー教授編著”最新生物学大辞典〜政治家にも分かる生き物百科〜”(日本未発売)から、この新 種の部分を引用しよう。


Koizumi's Yesman (別名・Koizumi Children)
小泉のイエスマン または、小泉チルドレン

生息地・日本(永田町周辺)
体長・1.5メートル〜1.8メートル

身体的特徴・見た目は人間とおなじようであり、(中年の男女の場合が多い。まれに若者の場合もあるが、その場合メディアにちやほやされるようだ。)ちょっ と見ただけではまったく区別がつかない。しかし、山本教授の開発した”山本式小泉チルドレン識別法”を使えば、簡単にわかるため、もし疑わしいものに出 会ったら試してみる事を推奨する。
ちなみにこの方法は、簡潔にいえば、”政治的な質問をしたときに、「総理が適切に判断されたのだと思う。」と答えれば、まず小泉チルドレンとおもってよ い。”というものである。
(山本式小泉チルドレン識別法は、山本和広著”小泉チルドレンと賢者の石”に詳しく記載されてるので、興味のある方はそちらを参照されたし。)

 05年9月に日本で大量発生。その原因は、地球温暖化とも、東海村の原発事故とも言われているが、未だ解明にいたっていない。細胞分裂で繁殖する事が確 認されているので、これからも増えることが予想され、多くの国々が対策を急いでいる。

特徴・まだ、本格的な調査が行われていないので、謎の部分が多いが、一般的な特徴としては小泉のしゃべる事について、うなづくもしくは相槌をうつ、という ものが確認されている。また、小泉についてまわる習性があり、小泉が靖国神社へ出かけた際、ゾロゾロとついていく光景は、ディスカバリーチャンネルなどで あまりにも有名。
食・基本的に雑食。赤坂の料亭などで見かけることが多い。
泣き声・kaikaku-kaikaku まれにyuseiminneikawojitsugensasemasu


 これで、分かってもらえたと思う。我々の国は、この小泉チルドレンという得体の知れない未知の生物に埋め尽くされようとしているのだ。
 では、我々はこの生き物に対しどのような対処をしていけばいいのだろうか?駆除ができればいいのだが、ぼくはどっかの連中と違い人命を重んじる人間だか ら、人間と同じ姿形をしているものに殺虫剤をふりかけるなんて惨たらしいことはできるわけがない。
じゃあどうするか?心配はご無用。ちょっと頭をひねれば、考え付く事さ。

 こういう時には、生物特有の習性を利用すればいいのだ。ハナデルスキー教授の辞典にもあったように、小泉チルドレンは、小泉にひっつきまわる習性があ る。

 だから、小泉をどっかの無人島に住まわせれば、小泉チルドレンは、それを追って、無人島まで泳いでいく事だろう。こうすれば、労せずに小泉チルドレン問 題を片付ける事ができる。めでたし、めでたしだ。

だが、どうやって、小泉を無人島に住まわせるか?ああ、頭が痛い・・・


2005.12.09
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