ぼくらの今生きている社会というのは、大量の情報が街を闊歩し、突然六甲おろしを歌
い
だしたかと思うと道頓堀に飛び込むので、情報化社会と呼ばれている。
そしてこの情報化社会において堂々と主役をはってるのがシュレッダーだ。アメリカのNASAで宇宙人に貴重な情報を盗まれないようにと開発されたこの機
械
は、最近俄然注目を集めるようになった。
企業という企業が情報を盗まれないようにとシュレッダーを所有し、書類という書類をスパゲッティ大の大きさに切り刻んでミートソースを絡めて食べてい
る。
(職場での食中毒の多くはこれが原因といわれている。)
これは、すべて情報化社会によって情報の価値が高まり、親の命よりも情報が大事にされているからなのだ。
例
チチキトクスグカエレ ハハ
「なんてこった!早くシュレッダーにかけなきゃ葬儀屋に見られちまう!」
閑話休題
まあでもこの辺までは、理解できなくもない。何しろ葬儀屋というのは、ディズニーアニメの悪役のように狡猾で、死者が出れば二秒で電話かかってくること
も
珍しくないらしい。
驚きなのはここからだ。
先日近所のエアコンにでもあたろうかと思いたち、ホームセンターに行ってみると、“おじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントに!”というコーナーができて
いた。
そこには入れ歯洗浄液や入れ歯安定剤、それに墓石などといった、敬老の日の定番プレゼントが置いてあったのだが、その中に、なんとシュレッダーがあったの
だ。
正直これには驚いた。あまりにびっくりしたので、ひっくり返って墓石に頭を打ってしまい、危うくその墓石が必要になるところだったよ。
とにかく、この情報化社会においては、企業だけでなくおじいちゃんおばあちゃんの情報までが狙われているようなのだ。まったくもって恐ろしい話だね。
「おじいちゃん、おばあちゃん、いつもありがとう。これプレゼント。」
「おおっ!シュレッダーかい?ありがとうよ。ちょうど買おうか迷ってたとこだったんだ。」
「じいさん、早速使ってみましょうよ?ウチにも狙われてる情報が沢山あるんだから。」
「そうだな。よし、それじゃあ、まず町内会のお知らせだろう・・・」ガー
「これは、ゲートボール大会の結果表。」ガー
「昨日のカレーの材料のレシートは?」ガー
「ぼくの今日のテストもやっておいて。」ガー
「私の健康診断の結果も。」ガー
「あとは、これだな。」ガ・・・
「ちょっと、じいさん、これはなんだい!?・・・キャバクラの領収書じゃないの!?」
「クソッ!もっと早くシュレッダーを購入すべきだった!」
情報があらゆる敵に狙われてる現代では、年寄りですら自分で情報を守るほかない。だからこそ、シュレッダーが飛ぶように売れているのだろう。(あとは、
シュレッダーを売るために企業が恐怖心を煽ってるのではない事を祈るばかりだ。)
そんなわけで、貴重な情報を守るため、本コラムも読み終わった後シュレッダーにかけていただけるようお願いいたします。以上、少々長くなりましたがぼく
か
らのお願いでした。
2005.6.7
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