社会風刺ユーモアコラム〜ハブの卵〜

コラム ☆郵政民営化の怪☆

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 郵政民営化というのはいったい何なのか?いったい、何のためにそんなことが必要なの か?なぜ、小泉首相は必死にそれを成し遂げようとしてるのか?なぜ、 あのいつもみんなで仲良く強行採決を行なってきた自民党が分裂してるのか?なぜ、子どもはカレーライスが好きなのか?なぜ・・・

 郵政民営化問題は正直言って分かりづらい問題である。その理由の一つに、上記のような、創世記より語り継がれてきた数々の謎の存在があり、それらが、郵 政民営化をよりいっそう分かりづらいものにしていた。
この謎を解くのはさすがのぼくでも容易ではなく、平均12分46秒もかかってしまったほどだった。(ただし、子どもがカレーライスを好きな理由は未だ分か らずじまいだ。おそらく、この謎が解けるのは少なくとも後二度の氷河期を要するだろう。)

謎の答えはこうだ。
 郵政民営化とは、簡単に言えば郵便貯金、簡易保険という世界最大級の金融機関にある、巨人軍の総年俸に匹敵するほどの金を、どうするのかという問題なの だ。
 現在は、そこにある金のほとんどが、特殊法人という、火星人よりはるかにいかがわしい連中が、経営する団体に流れ、そこで湯水のごとく無駄づかいされる というシステムになっている。郵政民営化に反対してる、いわゆる反対派というのは、主にこのシステムの恩恵にあずかってる人間によって構成されてるため、 このシステムを破壊する民営化に強く反対してるのだ。
 逆に小泉首相率いる推進派は、この特殊法人への金の流れをストップするべく、郵政事業を民営化し、その金を、大企業という、火星人よりはるかにいかがわ しい連中が経営する団体に流し、湯水のごとく無駄づかいしてもらうシステムに変えようというのが主な狙いだ。

 おそらく、半分以上は間違っているだろうが、これがぼくの導き出した結論である。
このような対立のため現在の国会はてんやわんやの大騒ぎなわけだが、正直言ってどっちになったって対して変わりがないため、一般民衆たるぼくには、どんな に首相が郵政民営化を100デシベルで叫ぼうが、興味のきょの字も湧いてこない。

 これは、ぼく個人だけの意見ではない。大勢の人間もだいたいぼくと同じような見解を持っている。現にある世論調査によれば、郵政民営化は小泉改革の本丸 だと思うか?との問いに対し、8割が本丸って何?と答えていたようだ。この世論調査は、その他の点でも非常に興味深い結果が出ていたので、抜粋を下に掲載 しようと思う。
ちなみにその世論調査は、先週末ぼくが街角に出て行なったもので、無作為に選んだ好みの女性25名に質問し、有効回答率は67パーセントだった。

問・あなたは郵政民営化を知っていますか?
はい・・・98% いいえ・・・2%
問・それについてどう思いますか?
賛成・・・3% 反対・・・3% 興味もないしどうでもいい・・・94%
問・ぼくと食事でもどうです?
はい・・・0% いいえ・・・59% うざい・・・20% きもい・・・10%
パシッ(平手打ち)・・・8% てめえ俺の女に何してんだよ・・・3%

 これは、まさに驚くべき結果といえる。世論調査を装ってのナンパはまったく効果がないのだ。正直言えば、その日は夜も眠れぬほど悔しかった。“あの時、 もっと粋な言葉をかけておけば・・・”とか、“やっぱりジャージを着ていったのはまずかったかな・・・”などと布団の中で自分の内面と8ラウンドの格闘を おこない、8ラウンド残り十秒というところで、ぼくの内面は激しい出血のためドクターストップがかかり、ぼくのTKO勝ちとなった

 話を郵政民営化に戻そう。世論調査の結果を見るかぎり、国民は郵政民営化に、歯についた青のり程度の感心しか持ち合わせてないのだ。これは、まさに由々 しき事態である。
なぜなら、歯についた青のりは、早く処理しなければいけない。かくいうぼくも、世論調査をした日の昼飯は焼きそばだった。もしかしたら、歯に青のり が・・・
カーン!(コングの音)

2005.5.29

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